2008年7月10日

そしてHBOの小説も書きたくなった(

ホーリービースト小説 番外編 ―歌―



「・・・、私はいつまで、此処にいればいいのかな・・・。」
白い翼を広げようとして、壁に着いて止まる。この狭い場所に、私はずっといる。
出るときは、歌を歌う時だけ。
歌を歌うのは好きだ。だけど、私が歌いたい歌のみ。
「・・・今日はあったかな・・・」
だけど、歌わされるのはいつも【本部】と呼ばれる国家公務機関の歌。
戦争や、争いの歌。
「(歌いたくない・・・。)」
何度、そう思った事か。何度、逃げたいと思ったか事か。何度、逃げようと試した事か。
「(みんな・・・。)」
昔、ある村で私は生まれた。そこが何処なのかはもうわからないけど、少なくともそこにいた時は好きな歌を歌って、翼を広げて飛んで、自由に暮らしていたはず。
「(でも・・・。)」
ある時、少し離れた場所まで歌いながら飛んでいたら、突然黒い鳥が襲い掛かってきた。
その鳥は、白い鳥を恨んでいたらしくて、でも、戦う事を、知らない、私は、成す術も無く、気絶されて、


それで―――


「おい・・・時間だ、来い」

冷たい、抑揚のない声。そしてはっと気づいた。
「・・・なんで、私、なの?」
目の前にいる、私を此処に閉じ込めた人物に言った。
「白いからだ。オレは、昔・・・ある村で白の鳥に襲われたからだ。だから、その恨みでだ。それにお前のその歌は他の奴らには気持ちがいいらしい。だからだ。」
理不尽だ。そんなの、私には関係ない。この白い翼と、この歌があるだけで、何故私はこんな場所にいるんだろう。
「おい、早く来い・・・さもなくば力ずくで出すぞ。」
無理やり翼を捕まれ、引っ張りだされた。つかまれた翼が痛い。
「・・・何をやっているんだ?そこ。」
すると、突然同じ白い翼を持った、鳥族の女性が現れた。
「・・・!?いや、ほら・・・毎週恒例の歌を、歌わせようとだな・・・。お前も知ってるんだろ?」
黒い翼を持つ男性は慌ててしゃべる。その瞬間、白い翼を持つ女性は鋭く睨んだ。
「それは知っている。歌わされたくなさそうな歌を毎回聞いてるからな。実際、良い歌声だが、何故、此処に閉じ込めている?」
白い翼を持つ女性は睨みながら黒い翼を持つ男性の腕を殴った。私の翼が解放された。
「いってぇ・・・」
「こんな、年端もいかないような子供を此処に連れ込むとは、変態か?」
「・・・てめぇに何が分かる!?」
逆切れなのだろうか、黒い翼を持つ男性は、白い翼を持つ女性に殴りかかった。だが、殴りかかっただけだった。
「・・・分からないな、お前のような奴の考えてることなど。分かりたくもない。」
ドスッ。何かが貫く音。黒い翼から、赤い血が流れていく。
「本部の幹部からの命令だ。歌をとめろ、との事だ。」
白い翼を持つ女性が、弓を持ちながら言った。そして、私に振り向き
「行こう・・・。こんな所に閉じ込めて割るかったな・・・。この男は後でしめておく。それよりも、さっさと行こう。こんな場所から。」
手をさし伸ばしてきた。怖い、けど・・・安全、かもしれない。
「ほら、行こう。私のこの翼に賭けて、君に危害は加えない。」
白い翼を持つ女性はそう言って、
「・・・?もしかして、人型になれないのか?」
と、聞いた。私は頷いて答える。
「・・・そうか。なら、しばらく私に抱かれていてくれ。」
突然だった。けど、その白い翼を持つ女性は私を優しく抱えてくれた。



そして、しばらく歩いたところで、久しぶりに青い空を見た。
「空・・・。」
「久しぶりか・・・?本当に、悪かったな・・・。」
そういいながら、白い翼を持つ女性は私を地面に降ろしてくれた。
「・・・伸ばせる。」
久しぶりに、翼を伸ばした。
「飛べるか・・・?」
「・・・やってみる。」
閉じ込められてから、何日経ったのだろう。でも、獣の本能なのか。
「飛べた・・・飛べたよ!」
空を、自由に飛べた。多少、よろよろとなってしまうが。それでも、気持ちよかった。
「良かった。帰り道、分かる?」
聞かれた思い出した。
「・・・わか・・・らない。」
気絶して、気づいたときはあの場所だった。分かる筈が無い。
「っく・・・どうするか・・・。」
苦々しい顔をしながら白い翼を持つ女性はそう言った。場所を、知らないのだろう。
「・・・あ、そうだ。えっと・・・君は、歌を歌うのが得意だったな?じゃなきゃいくら鳥族でもあそこまできれいな歌声を出せるはずがない。」
と、言った後で、
「あ、いや・・・別に、歌いたくなくてもいいんだ。うん。」
慌ててそう付け足した。歌を歌うのが辛い事だと思ってるのだろう。けど、
「いえ・・・。大丈夫です。むしろ、歌わせてください!」
やっと、やっと好きな歌が歌えるのだ。歌いたい。とにかく、好きな歌詞で歌いたい。好きな、歌を。
「願い―が、適うなら―ずっと―歌わせてください―・・・」
そんな感じで歌い始める。大体5分くらいの曲。私の、十八番の好きな曲を、私は、歌った。
「うん・・・やっぱ、歌いたい歌を歌うのが、一番だよな。」
白い翼を持った女性は笑顔でそう言った。
「うん。」
私も、笑顔で返す。すると、
「あ、いた!探したよ!」
空から、5羽くらいの白い鳥族が来た。辺りが真っ白だ。
「もしかして、この子の群れの方々ですか?」
白い翼を持つ女性が聞くと、
「あぁ、そうだ。ずっと、探してた。」
「黒い翼の者が連れ去ったって、聞いてな。急いで来てみたが、全然分からなくてな・・・途方にくれてい
た。もう一ヶ月以上もたっていたからな。」
と、飛んで来た者達が答えた。
「そうか・・・。すまない。その黒い翼の者は我々が処罰しておく。絶対、この子みたいな目を二度と出さない。」
白い翼を持つ女性は本当に申し訳なさそうな顔をして、頭を下げた。
「・・・本部は、一体何がしたいんだ・・・村一番の歌い子をさらうなど・・・。」
飛んで来た者達は、そう言うと、(ちなみに歌い子とは、歌を歌うのが好きな子の事だ)
「・・・悪い。だが、今回の件は、その黒い翼の者が一人でやった。だが、その子の歌は・・・無理矢理歌わされていたにしろ、皆に元気をあげていた。疲れていたんだろう。・・・とにかく、この件はすまなかった。」
翼を持つ女性が今度は答えた。
「いや、気にすんな・・・。おそらく、貴女は歌い子を助けてくれたんだろう?」
飛んできた者達は微笑しつつ、そう言った。
「・・・一応。私も、元々歌を歌うのが好きでしたから、歌でその歌い手の気持ちを察することはできます。一ヶ月も掛かってしまったのは、本当に・・・申し訳ない。」
だが、白い翼を持つ女性は申し訳なさそうな顔をしたまんまだ。
「・・・とりあえず、有難う。」
飛んできた者達はとりあえずそう言うと飛び立つ準備をした。
「いえ、・・・それより、早くこの子を村へ。そして、たくさん、歌わせてあげてください。」
白い翼を持つ女性はそう言うと、本部へと戻っていった。
「・・・さて、行くか。・・・行くよ。」
「うん。」
そして、私と飛んできた者達は村へと向かって飛んでいった。
「さて、歌い子よ・・・早速、村まで歌っていってもらえるかな?」
「うん、いいよ!」
歌を、歌いながら。




END
だから歯切れ悪いって?言うな(
まぁ、暇になったら次回作つくろうかn(殴:そんな事してる暇無いだろ。by空野
とりあえず、今回の主人公は誰か分かる人いるかな?(
番外編とか外伝とかでちょこちょこ別主人公かくかn(殴:だから余計な予告はすんな。by空野
ではこのへんでw

4 コメント:

癒菟 さんのコメント...

このかわゆい白鳥さんはピースですね、分かります(

shirufen さんのコメント...

>癒菟様
残念違います、貴方ですm9(^0^)
ってか前言いましたよー(
昨日許可とりにいきましたよー(

秘 さんのコメント...

うはww
ピースかと思ってた(-_-;)

で、あの女性が(弓持ってるから)癒ちゃ。
だと解釈してました(´・ω・`)

shirufen さんのコメント...

>秘さん
だからピースじゃないってlllorz
意外と名無しで書くのムズカシーイ

んで、あの女性が弓持ってたのは、書いてる途中→この主人公は一応歌しかできないから、戦う時どうしよう。→あ、んじゃ複線として弓持たせた人出すか→ってわけで癒菟ちゃではありませーん(
まぁ、最初は癒菟ちゃんでしたg(殴:明らかにそれ原因じゃないか!)

>小説上手い人
小説の文力と文才誰かクダサーイ(